元ホテル総支配人が伝える「結婚式・披露宴の賢い費用節約術

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結婚式・披露宴の
賢い費用節約術

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結婚式の予約は遅い方が費用は割安になるのか?

結婚式・披露宴会場を決定する時期とタイミング

 

式場・会場を決定する時期はいつがよいのでしょうか?早く決めたほうがよいと言う人もいれば、後の方が得だと言う人もいます。決定の時期によってその後のスケジュールが変化しますので、事前にキチンと計画を立てましょう。


結婚するということが決まって結婚式や披露宴の準備を始めるのですが、それでは一体いつ頃から準備を始めればよいのでしょうか?
長くホテルで婚礼営業に携わってきた筆者の経験から言うと、挙式の12ヶ月前(1年前)から始めることをお奨めします。そしてその結婚準備については以下の手順を踏むことをお奨めします。
 
1.招待するゲストのリストアップ

    • まずは披露宴の出席予定人数が大まかでも分からないと、予算の立てようが無いのです。(たろうくんとはなちゃんの結婚準備物語 第3話 LinkIcon 参照)また、人数が分からないと「どれくらいの広さの会場が必要か」が分かりません。これでは式場の選びようがありません。まずは招待予定客のリストアップを行いましょう。(出来れば住所と電話番号もリストアップしてください。招待状準備のときに必要になります。)

 
2.大まかな予算を立てる

    • 招待するゲストのリストアップ(概算人数の把握)が終わったら「新生活までの大まかな予算」を立てましょう。(たろうくんとはなちゃんの結婚準備物語 第1話 LinkIcon 参照)新郎新婦の預貯金が多い場合はさほど問題は無いのですが、そうでない場合はキチンと予算を立てないと後で必ず後悔することになります。

 
3.持込みアイテムの研究をしましょう

    • 「たろうくんとはなちゃんの結婚準備物語」に書かれているように色んな情報に接してみて、また見たり触ったりして節約のノウハウを身につけておきましょう。

 
4.ある程度の節約ノウハウを学んだらいよいよ式場の選定に入ります。その時の注意点は以下のとおりです。

    • ①出来るだけ情報が豊富な中から選べるようにブライダルカウンター(式場紹介業者)を利用する。ブライダルカウンターは利用しても無料ですので、積極的に活用しましょう。

    • ②ブライダルカウンターでは「持込み料無料又は持込み料優遇」の式場を紹介してもらうようにしましょう。

    • ③ブライダルカウンターで紹介を受けたら直接式場に足を運んで「式場見学」です。最低でも3ヶ所、出来れば5ヶ所程度は見学に回るようにしましょう。なお、式場見学で最も大切なことは「見学した日に決定または契約してはいけない」ということです。どんなに好条件を提示されてもその場で決めてはいけません。

 
以上が式場選定までの流れですが、以下のスケジュール表にまとめていますのでご覧下さい。
別表44
前置きが長くなりましたが、挙式の6ヶ月前以降は結婚式・披露宴の費用は安くなるのでしょうか?
結論から言いますと「ホテルや専門式場では安くならない」「ゲストハウスは安くなる」という結果になります。なお、レストランも多少は安くなるところがあります。
その理由を先に示した「結婚準備スケジュール」の表で説明します。
 
婚礼、宴会、会議、展示会などを行う式場ではそれらの利用アイテムに優先順位をつけています。これは1件当りの売上金額と利益率が基準になっています。
まず優先順位の1番目は「婚礼」です。お分かりのように1件当りの売上は数百万円ですので当然婚礼が優先的に受付られます。
次の優先順位は「宴会」です。宴会は人数も売上金額もピンからキリまで有るのですが、飲食を伴うので平均客単価は最低でも4000円~5000円します。そのため会議などと比べても売上金額が大きくなりますので、優先されるのです。
 
式場は上の優先順位に基づいてコントロールブック(宴会台帳)と呼ばれる一覧表にブロックをします。例えば5月、10月、11月のハイシーズンは毎週土曜日、日曜日を婚礼以外は受付けないようにブロックします。それ以外のオフシーズンも土曜日、日曜日は優先順位1位でブロックします。
 
次に6ヶ月前位になるとこの「婚礼用ブロック」を解除して「宴会用ブロック」に変更します。通常はこの時点ではハイシーズンの土曜日、日曜日は婚礼で予約は殆ど埋まっています。しかし、時にはハイシーズンでも予約を取れないで空いていることもあります。それでも6ヶ月前には婚礼ブロックは解除します。半年前に婚礼を予約する人が少なくなっているからです。
 
次に2ヶ月前~1ヶ月前になると「宴会ブロック」も解除されます。これからは来るものは拒まずで、宴会・会議・展示会その他を含めて予約できるものは何でも受付けるようになります。
 
以上が式場が行う会場予約のコントロールですが、ゲストハウスやレストランの場合は少し異なります。
 
ゲストハウスは会議や展示会は年間を通じて行っていないところが殆どです。また一般の宴会も出来るのですが、ゲストハウスでの一般宴会はまだ余り認知されていないようで、余り頻繁には利用されていないようです。従って、婚礼で会場の空きが出たゲストハウスやレストランは開店休業の状態が多くなっています。
 
以上からまとめると以下のようになります。
 
  1. 結婚式場は6ヶ月前くらいから会場の空きがあるところが出始める。それでも式場側は空いている会場を埋めるために「婚礼」を優先する。従って、挙式予定日の半年前くらいからは婚礼獲得の為に「価格値引き又は条件緩和」の可能性がある。

  2. ゲストハウスの場合は半年前くらいから「価格値引き又は条件緩和」が行われる可能性は有るが、婚礼予定者からの人気が高いのでそもそも空きが出る可能性が少ない。あまり期待しないほうが良いと思われます。

  3. 特に事情があって結婚準備が遅くなった人は別にして、早くに結婚が決まった人の場合は無理に直前の予約に拘らず、出来るだけ早いうちに少しずつ勉強と準備をすることをお奨めします。意識的に遅らせる会場選定はギャンブルのようなもので、上手くいって割安になる場合も有りますが、逆に良い式場が全て埋まっていたという結果になることもあります。何でも準備は早めにするのが大切です。

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